つむじに人工皮膚を使っているフルウィッグ
コンプレックスをカバーしたり、髪形のイメージをガラッと変えたり、と色々な用途に使われるフルウィッグ。せっかくフルウィッグを使うなら、自然に見えるフルウィッグがいいですよね。
フルウィッグを自然に見せるポイントとしては、つむじや分け目は重要です。そのつむじや分け目部分に人工皮膚を使ったフルウィッグは、自然に見せることが難しいつむじや分け目部分を上手にカバーしてくれます。
フルウィッグ以外にも、つむじ付き前髪ウィッグにも人工皮膚が使用されています。
医療用のフルウィッグによく用いられる人工皮膚
医療用のフルウィッグは、生活に密着していることもあり、より自然なウィッグが求められています。そのため人工皮膚を使って、まるで地毛のようなつむじを実現しています。
人工皮膚とは、人工的に作られた肌のことで、これをつむじ部分に装着することにより、頭皮から髪が生えているように見えます。従来のフルウィッグは分け目の部分にもネットが用いられていて、電車などで上から見られると思うと、分け目が不自然じゃないかと気になってしまうものでした。
また、安価なフルウィッグでは分け目がなく人工毛が詰まっていて、分け目の皮膚が見えないようになっていて不自然な髪形となってしまいます。
お値段は高くなってしまいますが、ずっと使い続けていくフルウィッグなら、できるだけ自然の髪に近い物を取り入れていきたいですね。
ファッション用のフルウィッグにも様々なタイプの人工皮膚
人工皮膚は医療用のフルウィッグだけでなく、ファッション用でも幅広く使用されています。近年では医療用フルウィッグとほとんど変わりなく、人工皮膚にウレタンなどを主流とした特殊素材を使ったより肌に近い物が使用されていることも多いです。
低価格で販売されている一部の、ファッションウィッグ用の場合ですと、厳密に言うと人工皮膚とは言わない肌色のレースや布製の人工皮膚も使われているようです。購入時にきちんと確認するようにしましょう。
ただ、ウレタン製の人工皮膚は、見た目も肌に近く、ずれにくく地肌に密着するのはいいのですが、べたべたしやすく頭脂によって劣化してしまうのが難点でした。そのため、医療用でもあえて布製の人工皮膚を採用していることもあります。
医療用にしても、ファッション用にしても、繊維などの素材を工夫して、通気性や見た目を良くした様々なタイプの人工皮膚を開発しているようです。実際に手に取り、より自分に合った人工皮膚のフルウィッグを選んでいきたいですね。
より自然に見せるには、人工皮膚に手植えがお勧め
フルウィッグに人工皮膚を使っていても、機械的に植えられたものでは、分け目が不自然で結局は見た目が悪くなってしまいます。その点、手植えのフルウィッグは、毛が1本1本ランダムに植えられていて、より本物に近くなるのです。
人工皮膚がつけられていればそれでO.Kというわけでなく、分け目の自然さに着目して、フルウィッグを選んでいきましょう。人工皮膚の技術も進化しているので、フルウィッグの楽しみも広がっていくものですね。